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簡単な葬儀が済み、明日から日常が始まる。 やはり、あれから一度もこの家に父親が足を向けることは無かった。 荷物の整理もしなくてはいけないと思うが、やる気にもなれず、1人ポツンとリビングに座り、いつも母さんが座っていた椅子をボンヤリと見つめる。 何もしたくない… 静かすぎる… はあ… 俺も…母さん、早苗の処へ… そう思う気持ちと… 早苗の最期の言葉… 生きて…
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