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タクシーが走り出すと、肩の力が抜けて、大きく息を吐いた。
「お客さん、お疲れですか」
タクシーの運転手が、ミラー越しに声を掛けてきた。
「ちょっとね。少し目を閉じたいので」
このままそっとしておいてと匂わし、そのまま会社の近くまで目を閉じた。
予め、タクシーには会社の近くで止めてもらえるように伝えてあったので、運転手が声を掛けてくれた。
「お客さん、もうすぐ着きますが、どうされますか」
目を開けたら、後数個の信号で会社だ。
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