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竹内はニッコリ笑って、最後のミックスサンドを口に放り込んだ。 食事も食べ終わり、そろそろ席を立とうかと竹内と話していると、スーツを着た女性がこちらに向かって来ていた。 この会社は女性社員は制服がある。スーツを着ているなら、営業か、クリエイティブか、役職付きだ。 あれ…あのスーツの色…ドキッとする。 「なあ、竹内、あのスーツの女性誰だ?」 「ああ、木暮は知らないよな。お前が休んでるときに本社から来た、隣の課の花園課長だ。異例の抜擢らしい。このまま進んだら役員コースだな」 「そうなんだ」 竹内の話を聞きながら、こっちに向かって来る花園課長から目が反らせない。
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