恋うらら ~ 最終話 ~

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今日は始業式の日。 新しい生活に、友達。 私にとって ここに無いものは、ただひとつだけ… 琉衣。 突然始まった琉衣との同居生活の中で恋が生まれた。 秘密にしてきた事に、新たな秘密が加わった。 華耶とエヴィだけが知ること。 表向きの私は 野瀬 みちる。 裏返せば、本名、章緒 みちる。 誰も知らない… 教えてはならない秘密。 事は重大? でも 幸せは十倍! ただ、恋してるだけ。 彼女として、恋人として、妻として ずっと琉衣と恋をする。 私は みちる、高3。 「 ああっ、ああ~っ!ちょっ、みちる!! 」 「 え、何?」 華耶が突然 私の後ろを指さし叫んだ。 エヴィは華耶の隣で私に グッジョブとして見せる。 何、なによ? 「 ちょっと、みちる!あれ!!」 幸美まで… 何よ もう… 私が振り返った先にいたのは… イチャつく瑞生と莉世。 「 なんだ… あの二人か 」 いつの間にあんなイチャつき出来るようになったわけ? つまんないったら… 鼻息つく私に、誰かが後ろから視界を塞いだ。 「 ひゃ!? ちょっ、な… 誰っ」 私の目を覆い隠す手に手を重ねてみると、私にはすぐにわかった。 この手…… うそ…… 「 …琉衣?」 「 正解、みちる 」
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