ムーンライトアンドロイド

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青い月の光の照らす街は、 深海の底を歩いているようで、 別世界を二人占めしているような錯覚を起こす。 澪ちゃんはふわふわと踊るような足取りで、 ショーウィンドウを覗きこんだり、俺の様子を楽しそうに見たりしている。 ふと空を見上げてはしゃいだ声をあげた。 「なんか泳いでる!ねえ、ケンさん、あれなんだろ?」 俺は澪ちゃんの指差す方向を見上げた。 巨大なマンタが空を泳いでいた。
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