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抱き合うとしっとりと温かく優しい肌の感触がある。
「澪ちゃんは、ホントに心がないのかな?」
「うーん、心っていうのが何かわかんないから、わかんない。」
そう言うと澪ちゃんはクスクスと笑った。
「ケンさんには、心があるの?」
「うーん、たぶん。」
ふいに、澪ちゃんは顔をあげた。
「あ、わかった!ケンさんは太陽をエネルギー源にしてるんでしょ?だから心があるんだよ。いいなあ~」
そう言うと澪ちゃんは、枕に顔を埋めると足をばたつかせた。
そうして顔をあげるとつぶやいた。
「ずうっと、一緒にいようね。」
「そうだね。」
「永遠に?」
「そうだね。」
窓を見上げると青い月光が差し込み、
部屋は深海色に染まっていた。
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