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私も、愛してた。
そして、これからもずっと、永遠に愛している、と。
「おばあちゃん、そんなとこで何してんの?」
家の庭に出て、秋の涼しい夜風に当たって月を眺めていると孫娘が来た。
「風邪引くよ〜?」
「ん、そうね」
「何してたの?」
「ふふっ、月を見てたの。光輝……おじいちゃんに“愛してる”って、伝えていたの」
年頃の孫娘は、口元に手を当てた。
「ママからよく話聞いたけどマジでなんか、めっちゃ仲良しだったんだ。じいちゃん、死んでも愛されてるじゃん。もう永遠の愛ってやつ?」
「ふふっ、そうね」
「いいな〜。私もそういう人と出会いたい〜」
「出会えるわよ、いつかきっと」
私と光輝のように。
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