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光輝は、私を抱き締める腕に力を入れて、更に強く抱き締めた。
「もちろん。あ、ちゃんとした感じの方が良かった?薔薇の花束持ってとか、夜景がめっちゃ綺麗なレストランとかで、サプライズでプロポーズ的なやつ」
「ううん、もう充分、最高だよ」
「というと?」
「もちろん、これから末永くよろしくお願いします」
彼のプロポーズを受けると、彼は感極まったように私を骨が軋むほど抱き締めた。
「どうしよ、マジで嬉しい……。俺の方こそ、末永くよろしくお願いします。っ、あかり、ずっとずっと一緒に居よう。大好き、愛してる」
私は、そっと愛しい人の背を抱き締め返した。
柔らかな青白い月明かりが、私達を祝福するように降り注いでいた。
この時ほど、普段何気なく見ていた月がとてもとても綺麗だったことは一生、忘れない。
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