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ミルクティーとモンブランを持って和泉のテーブルまで向かう主人公。
テーブルの上に置かれた紅茶とケーキに和泉は瞳を輝かせる。
「わあ、美味しそう・・・・・・!」
主人公、ミルクティーとモンブランの組み合わせは自分もお気に入りのメニューだと説明する。
「そっか。あなたのお気に入りのメニューなら、きっと美味しいんでしょうね」
「じゃあ、早速いただきます」
モンブランを一口食べる和泉、美味しさに感動する。
「(もぐもぐしながら)ん~! 幸せ!」
「疲れた身体にこの甘さは沁みますね・・・・・・。あ、ミルクティーも飲もう」
紅茶をすする和泉、ティーカップから唇を離してほっと息を吐く。
「はあ、癒される・・・・・・」
紅茶にはカフェインレスの茶葉を使ったと話す主人公。
「カフェインレスの茶葉・・・・・・もしかして、僕が寝不足だから、ぐっすり眠れるように選んでくれたんですか?」
「(感動して)初めて入ったカフェでこんなに優しくしてもらえるなんて・・・・・・なんかもう嬉しくて泣きそう」
和泉のリアクションに「大げさだ」と笑う主人公。
「(むくれて)お、大げさじゃないです! 最近やっと大きな仕事が一つ終わったと思ったら、もう次の企画考えて来てとか言われて。そんなすぐに考えろって言われても、思いつかないってば! って、あ・・・・・・」
主人公に視線を向け、新しい漫画の企画を思いつく和泉。
「(独り言)カフェで働く女の子・・・・・・美味しいケーキとハーブティー・・・・・・」
「(独り言)ヒロインは悩める人々を前向きな気持ちにさせる魔法の紅茶を作ることができて、町の中でひっそりカフェを経営してるとか。(嬉しそうに)うん、なんか描けそうな気がする・・・・・・!」
「あ、あの!」
突然立ち上がり、主人公に声を掛ける和泉。
「僕、これからも通って良いですか? ケーキも紅茶も美味しくてすごく気に入ったから・・・・・・。ここでなら、なんだか良いアイデアが浮かびそうな気がするんです」
驚きつつも快諾する主人公。
「(安心したように)ありがとうございます。あ、僕の名前は和泉結(いずみ ゆい)って言います」
かわいい名前だと褒める主人公。
「かわいいって言われて喜ぶべきかは分かりませんが・・・・・・。確かに女の子みたいな名前、ってのはよく言われます」
「ね、あなたの名前は?」
名前を名乗る主人公。
「(笑って)あなたの方がずっとかわいい名前ですよ。これからも、よろしくお願いします」
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