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①はじめましてのミルクティー
〇カフェ『カルミア』・店内(昼)
ドアが開く音。
おどおどした様子で店内に和泉結(21)が入って来る。
目の下にはクマがあり、疲れた表情。
いらっしゃいませ、と和泉の元へ近寄る主人公。
「(力なく)えっと、一名です」
主人公、窓際の席へ案内する。
「あそこのテーブルですね。ありがとうございます」
席に着く和泉、テーブルの上のメニューを開く。
水の入ったグラスをテーブルに置く主人公。
「注文は、ええと・・・・・・」
メニューを見ながら迷う和泉。
「あの、おすすめとかありますか?」
疲れているようだからミルクティーとモンブランはどうかと提案する主人公。
自分の状態がばれ、困ったように笑う和泉。
「やっぱり、疲れてるの分かっちゃいますか? そうなんです。実は徹夜明けで」
驚いて理由を尋ねる主人公。
「ちょっと原稿の締切が迫ってたんです。担当さんに新しい企画を出さなくちゃいけなくて朝まで考えたんですけど、どうしても思いつかなくて・・・・・・。せめて気分転換に大好きな甘いものでも食べに行こうかな、って思って」
恥ずかしそうに笑う和泉。
「じゃあ、あなたにおすすめしてもらった通り、ミルクティーとモンブラン。お願いします」
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