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ある年、敦士はドイツへ留学、
哉子は日本で勉強。
「お互いに研究者として
メドがついたら結婚」
そんな約束もしていた。
哉子の家は研究者一族だから
メドなど簡単につくはず・・・
けれども哉子も哉子の両親も
「周囲から文句のつけどころの
ない研究をしないとね」
・・・立派な考えを持っていた。
だから夏休みであろうが
迂闊に敦士の元へ遊びに
行くようなことなどしない。
ドイツへ行っていたのは美幸・・・。
おそらく“知り合い”が
訪ねてくれたくらいで
敦士は歓迎していたのだと思う。
ただ“知り合い”にしては
美幸の容姿と豊満な身体は
“毒リンゴ”となった。
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