天   罰

5/10
前へ
/11ページ
次へ
ある年、敦士はドイツへ留学、 哉子は日本で勉強。 「お互いに研究者として  メドがついたら結婚」 そんな約束もしていた。 哉子の家は研究者一族だから メドなど簡単につくはず・・・ けれども哉子も哉子の両親も 「周囲から文句のつけどころの  ない研究をしないとね」 ・・・立派な考えを持っていた。 だから夏休みであろうが 迂闊に敦士の元へ遊びに 行くようなことなどしない。 ドイツへ行っていたのは美幸・・・。 おそらく“知り合い”が 訪ねてくれたくらいで 敦士は歓迎していたのだと思う。 ただ“知り合い”にしては 美幸の容姿と豊満な身体は “毒リンゴ”となった。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

55人が本棚に入れています
本棚に追加