序章

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序章

今もまだ、君を夢に見る。 2年前に一緒に夜空を眺めたあの夜。 もう冷えるから、そろそろ入ろうって言ったのに 君は “ううん” と首を横に振って、 何時間も何時間も 飽きもせず夜空を見ていた。 この上なく幸せだった日々が、突然終わりをつげたあの夜。 俺の夢は、いつもそこから始まり、そこで終わる。 空から星が全て消え、辺りは真っ暗な闇になる。 暗闇の中で君が泣いている。 いや、泣いているのは俺なのか。 「さようなら」と、 口の形だけが浮かんで、 君はそこからいなくなる___
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