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もしかしたら、家族か誰かが友人の代わりに投函したのかもしれない。
そう考えた私は、手紙を持って部屋に入った。
「おかえり」
同棲を始めたばかりの彼が、そう言いながら私に抱き付こうとしてきたが、手紙の事が気になっていた私は「うん」と返事をしただけで寝室へと入っていった。
化粧台の前に座り、改めてその手紙を見る。
何やら気味の悪さを感じたが、私は封筒を開け中身を取り出した。
封筒に入っていたのは一枚の手紙と、片方だけのピアスーー。一月前に、私が無くしたものだ。
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