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「どうした!?」
悲鳴を聞いて彼が駆け込んできた。
「て、手紙が……!」
「手紙?」
「あの子からの手紙が!」
「はあ?」
彼が、放り投げた手紙を拾い読み始める。
「なんだこれ? ただのイタズラじゃないのか?」
「イタズラじゃない。だって、あの子の字だもの……。それに、ピアスも──」
「ピアス?」
私は、ハッとなって口を押さえた。
その様子を見て、彼の表情が一変する。
「なら、これ本当なのか? お前がアイツを殺したって……」
「それは……」
私は答えることが出来なかった。
それを肯定だと受け取ったのだろう。
彼は、黙ったままの私を一瞥すると部屋から出ていった。
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