三杯目

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 僕、『宮本健一』は桜さんを探していた。普段の僕ならこんなことはしなかっだろう。       しかし、僕はなぜか彼女のためなら動いてしまった。その理由を、僕は知らなかった。  僕は、ある程度桜さんのいる場所は把握していた。ここから一番近い自販機はこの階の一個下の二階だ。なので、そこに行って見ると思っていたとおり桜さんはいた。しかも、大量の手では持ちきれないほどの缶を持っていた。今にも落っこちそうだったが、予想的中で缶は腕の中から落ちた。  僕はすぐさま駆け寄り手伝うことを伝えた。しかし、桜さんは迷惑になるんじゃないかと思ったのか断った。  そんなことを言ったのか不意に僕は言ってしまっていた。 「僕は桜さんを助けるために来たんだから。」 …やってしまった。桜さんもポカンとしてしまった。これは我ながら恥ずかし過ぎた。 しかし、彼女は手伝いを受け入れてくれた。少し頬を赤らめて。
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