一杯目

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そう言うと蓮は口の中にあったものを飲み込み同じくコンビニで買ったであろうペットボトルのスポーツ飲料を口の中にふくませた。 「別にどうだっていい。」 そう言うと蓮は顔をニカッとした。 「はぁ。まったく、君ってやつは。」 「え!マジでそれ!」 「そうそうそうなのよ!その女優めっちゃくちゃ可愛くてさ〜!」 「あーわかるわー、橋本カレンかわいいよねー」 教室の一角は今日もまたうるさくなっていた。いや、本当にうるさい。 「あーーー、マジでうるさい。」 僕はボソボソと言った。それを聞いたのか蓮が反応した。 「仕方がないよ。もう高校2年生だよ、俺ら。最後の1年ぐらいうるさくしても。」 「そんなものか?だったらこの1年、来年に向けて少しは慣れといたほうがいいんじゃないか?勉強苦痛だし。」 そんな会話をしていると女子グループの1人が1人の生徒に話しかけた。 「ねえねえ、どう思う(さくら)?」
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