三杯目

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三杯目

 私、『楠木桜』は自動販売機で炭酸を買っている。しかも、たくさん。なぜか。…買わされているからだ。あの、人たちに買わされている。  クラスの皆はあの子たちに何も言えない。逆らったり反抗したりするとそっちに白羽の矢が刺さっていじめられてしまう。  私はそんなことみしていないのにどうして私がいじめられなくちゃいけないんだろう。   そう思いながら私は炭酸を買っている。そうして、数本買ったら腕の中がいっぱいに、なった。それでも持っていかないとあの子たちに怒られちゃうから持っていくけど。  そう思いつつ、持っていく時に私は2、3本ペットボトルを落としてしまった。  私は、ペットボトルを拾おうとするとそのペットボトルを誰かが掴んだ。顔を上に向けるとそこには、男子生徒がいた。  黒髪で身長は私と同じ位(私自身160センチ)で顔は整っていてむしろ少しかわいいぐらいである。そんな彼は私に向かって言ってきた。                        
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