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家に帰り着くと、二人の息子達が何があったのかを富士子に尋ねた。
「おじいちゃんが何の為にずっと年賀状のやり取りをしていたのかは今はわからない。おばあちゃんは捨ててしまったら、自分の目の前から消えて無くなったら全て終わると考えているだろうが、そうでは無い。恵梨香さんはきっと手紙を持っているはずだ。こうなるのは20年前のあの日から決まっていたんだよ。何度もチャンスはあったのにあの人達は改めなかった。ママはもう逃げてもいいよ。」
と、港君は優しく富士子に言った。
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