僕がダンジョンマスター?

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「今までは、演劇部の下部組織としての同好会が許されていたが、顧問が、『サブカルチャーに部室を与えるのは、もう限界だ』と」 「えー?!だってアニメ研究会とか、漫画同人会とかあるじゃーん!」 佐山ひろみがスカートが翻るのをお構いなしに、地団駄を踏む。 「佐山くん、見えそうだぞ。……彼らは、活動の記録として同人誌が作れるだろう?我々には、それがない」 腕を組んでいた津山光生が、パッと手を上げた。 「津山くん、何か?」 「箭内部長、ならば、我々も同人誌を作ればどうでしょう?」 「……そうか、リプレイか。いいですね、津山さんナイスアイデア」 金田哲郎がその案に賛成の手をあげる。 「あ、それいいー。あたしも賛成!」 佐山もイスに跳びのって手を上げた。その時、スカートがフワッとなびいたので、金田は瞬間的に俯いた。
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