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ですが僕は、同じ理由で一緒に暮らす事実に怖じ気付いた貴方が、このまま僕を見捨ててしまう事の方がもっと怖い。
それはどのような感情よりも恐ろしく、とてもではないけれど、僕のような軟弱者には受け止め切れないでしょう。
だから、自ら命を断つのです。
ですがもしも逢えたら、迎えに来てくれたなら、最後の希望を掴めた貴方と僕には、この手紙は必要なくなります。
そしてきっと、ずっと、ぎこちないながらでも、本当に親子として隣に立ち、生きていける事が出来るでしょう。
……でも多分、残念ですが、貴方はきっと、否、絶対にこの手紙を読んでいる事でしょうね。
生きている間に一度でも、貴方と親子らしい事をしたかった。
でも出来なかったから、それだけが心残りでなりません。
最期に、それでも僕は、貴方の息子に生まれてきて良かった。
親不孝な息子で、本当に申し訳ありません。
先立つ不幸を、お許し下さい。
少し照れくさいですが、後一言だけ。
……父さん、今までありがとう、そして永遠にさようなら。
――早々。
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