明け方

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   お金の背後に何が控えているのだろう。  腐敗が進むにつれ、昔の表情を取り戻していく。  想像力の不足、多くの制約、愚鈍さなどから授かった複雑な社会は、闇と静寂によって単純化され、抽象的な表情を帯びていた。  人間の身に起こりえる事柄は、予め決定されているが、偶然が未来を違う形に織りあげて行く。  過酷な時代がやってくるが、それらを生んだのは私達であり、犠牲者も私達となる。  新しい秩序を作るには、多くの物を破壊する必要がある。  時間を埋めなければという必然の欲求が、時の終わりに多くの不幸や破壊を生じさせる事を予言し、地上と言う限られた場に、朽ちることのない永遠の形が残されている。  可能性は不安をもたらし、時間はいち早く過去となることを直感し、闇の中をのろのろと進みながら、疲労感は幸福感に似た物に変わった。
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