明け方

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   私は部屋に入る。  部屋の中は蛻の殻となっていた。  何もない……。  あのクズは何処に行ったのよ!  怒りが一気に込み上げてくる。  部屋の隅に一枚の日焼けをして変色した写真が落ちている。  私とあのクズが一緒に笑顔を浮かべて写っている。  写真を拾い上げた時、私は全てを理解した。  此処に私達が存在する筈がない!
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