灰色の散文

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灰色の散文

   決められた旋律を奏でる広い空間  透明な空気は光を浴び風になる  精神の気紛れが、幻の破片のように塵になる  自由な精神に鼓動を伝える春の微風  五月の雨が奏でる細い音色  ありふれた衝動が、未来の無い敗北を笑い話のように語る  冷静な無感動が、複雑な刺繍を儚い言葉のように解く  単調な理性が歌い続ける不幸な澄んだ歌  灰色の散文を書き続ける孤独な詩人  
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