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月明かりの下で…
夜のバイトで疲れきった体を空高く夜なのに月の光が白く照らし俺の影を伸ばしている。
やっとの思いでアパートの階段を上がると俺の部屋の前で座り込んでる、あいつがいた。
その姿を見て俺は、ふぅと深く息をはく。
階段を上がる靴音に気がついていたのか、あいつはこちらに今にも泣きそうな視線を向けて待っていた。
俺はその視線に気がつかないふりをして鍵を開ける。
──おかえり、悠斗……
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