想い

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想い

 朝一番から講義を受ける為、早めに講義室に来ていた。  まだ眠気の覚めない頭を机に伏せていると、高校から一緒の拓也が声をかけてきた。 「おはよう、悠斗起きてるのか?」 「うん」 「夜のバイト詰め込みすぎじゃないのか?」 「うん」  うん、しか言わない悠斗に拓也は「クールでイケメンなお前も台無しだな」クックっと笑ってからかう。 「そんなんじゃ、また凜ちゃん、とられるぞ」  拓也は悠斗が凜の事が好きと知っている数少ない友達だ。  その言葉を聞いた悠斗はガバッと上半身を起こし「何それ?」怖い顔して拓也を見た。 「俺も詳しくはわからないけど、自分から別れたのに、凜ちゃんにやり直そうと、しつこく口説いているみたい」 「それで凜は?」 「断っているみたいだけどな」  最近、姿を見せないから大丈夫と思ってたら…俺に言えないでいたのか? そこで講師が入ってきて話を止めた。 凜…そいつとやり直すのか?
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