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笑い終えてすっかり気が抜けた私達は公園のベンチに座って、しばらくお喋りをした。
冗談を言い、それに笑い、愚痴を言ったり。
他愛のない話だったが、それが私には楽しく感じた。
私は夜にしか活動しないから、無意識に一人が寂しく思っていたんだろう。
私は人に飢えていた、そう思った。
そしてこう思った――ずっと、こんな時間が続けばいいと。
時間が止まってしまえばいいのに、と。
でも時間は私の願いなど聞き入れてくれない。朝を迎えるために、止まることは決してない。
空が徐々に朝日を受け入れる姿勢になり、光が嫌いな私はその場から離れようと思った。
彼との会話はとても楽しかったし、このままずっと続けたかった。
でも、それはできない。
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