2話 暗黒騎士は紋章を授かる

1/1
前へ
/6ページ
次へ

2話 暗黒騎士は紋章を授かる

「え、えぇぇぇ!?」 こっそり、カードを覗くと数値の差が異常だった。 ____________________ ユーシィ=マーティア15歳 Lv1 冒険者ランクE HP:100 MP:2000 物理攻撃力:100 魔法攻撃力:2800 ____________________ 「物理もLv1にしては相当ですが、魔法攻撃力と物理攻撃力の差が異常な程多く、魔法攻撃力が強すぎます」 「何に向いてますか?」 「ユーシィさんは魔導師ですね」 「魔法使いとは何か違うのか?」 「魔法関係の職業は2つあって、其の中の1番です。上位職は賢者ですね。魔法使いだと上位職は魔術師で、魔導師の半分以下の力しかありません」 って事は、魔法系職業の中では最強って事か。 流石だな。 「俺は?」 「魔剣士は上位職で剣聖になります。賢者と同等の力を発揮します」 よし、上位職になろう。 「Lv999から上位職に転職出来ますが、上位職になった人は最低でもSランク以上の冒険者さんです。頑張って下さいね」 は?Lv999って何年掛かるんだぁ〜! 最高ランクがSSSランクだろ、ええと今Eだから1、2…最高ランクになるにはあと7回ランクアップ!? 「はぁ。ありがとうございますぅ〜」 「ありがとうございました」 其の後、気分が落ちたままさっきの2人の所へ行った。 「座ってくれ」 「「はい」」 「緊張しなくて良いのにゃ〜」 「お前は緊張を覚えろ」 エレナさんはキャティアさんにゲンコツを喰らわす。 「ふにゃっ!」 「どうせ、ギルドに入って〜だろ〜」 「そうだ」 「勿論、入る気は…ある」 此処は貯めた方が嬉しさ倍増だな。 色々伝授して欲しいしな。 「条件がある」 「何だ?」 「色々伝授してくれ。お願いします!」 思い切りお辞儀をして、机に額を強打する。 いって〜! 〈ダメージ3を受けました。〉 「な、何か声がした」 「初めてなら仕方無いにゃ。其れはサポートシステムボイスって言うお助けアイテムにゃ」 「私も入りたいです」 「条件は受け入れる。今日からお前等はギルドギャザリング・オブ・ドラゴンズの『七つの龍紋』の一員だ」 「此れが龍紋だにゃ〜」 キャティアさんは右手の甲を此方に向けた。 名前の通り、龍のマークが入っている。 「七つの龍紋の証拠だ。龍紋を授けよ」 ピコン 〈龍紋を入手しました。装備しますか?〉 はい。 返事を心の中ですると右手の甲に紋章が刻まれて行った。 〈装備しました〉 「じゃあ、今からお前達の武器を買いに行こう」 「「はい!」」
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加