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4話 暗黒騎士の仲間が増える
露天風呂の中で、抱きつかれた。
「なぁ」
「何?」
「お、俺と…結婚しよう」
ずっと言えなかった事が遂に言えた。
「はい」
笑顔で涙を垂らしながら返事が返って来た。
宿屋に戻り、同じベッドで寝た。
翌日、9時に武器屋に行った。
「ヘルブラムさん。出来ましたか?」
「ああ。ついでに付与魔法をしといた。こっちが【強靭】でこっちが【斬れ味上昇】だ」
【斬れ味上昇】を左手用、【強靭】を右手用にして、背中にクロスする様な形で鞘を下げる。
其の後、ヘルブラムさんと共にギルドルームに来た。
「昨日は風呂で何イチャイチャしていたの?」
ナーザさんがきつい事を尋ねて来た。
「い、いやあれはただ」
「まぁ良いけどね」
丸い机を囲む様に並べてある椅子に座った。
「皆の者、紹介しよう。彼等は新入りのサージとユーシィだ」
「順番に自己紹介をしていこう」
「私はナーザ。職業は忍者よ」
ナーザさんは黒髪碧眼の人族だった。
「わしはヘルブラム。職業はタンカー。」
ヘルブラムさんは茶髪と同色の瞳のドワーフだ。
「俺様はサンダー。職業は侍。因みに種族は鬼人族だ」
見た目は普通の赤髪赤眼の人族に見えるけど、オーガだった。
「次は私にゃ〜。私はキャティア。職業は双剣士でギルドのサブマスターにゃ」
そうだったのか。
「私はマスターのエレナだ。職業は精霊術師だ。其奴が7人目の新入りだ」
「私はロキです。職業はまだ決まってません。宜しくお願い致します」
ロキと言う女の子は雪の様に白い紙に同色の澄んだ瞳の人族だった。
「其奴がチームメイトだ」
「宜しくな」
「宜しくね。ロキちゃん」
エレナさんが咳払いをして、注目を集める。
「では、解散!」
ギルドルームから出て、1階の受付に行く。
「あら、サージさんとユーシィさんとロキさんですね。お久し振りです」
「えーと、職業ってどうすればなれるんだ?」
「職業はサポートシステムボイスからなれますよ」
「「ありがとうございます」」
ロキとユーシィの言葉がシンクロする。
「じゃ」
其の場を後にして、草原に行きながら職業などを選ぶ。
俺は魔剣士が良い。
〈魔剣士に転職しました。カードに文字を刻みます。…成功しました〉
「よし、出来たか?」
「私は魔導師になったよ」
「私はええと、フェンサーですね」
フェンサーか〜。多分フルーレが有効だな。
「そう言えば、何故お2人は黒いアイテムばかりなんですか?」
「其れは勿論、暗黒騎士だからだ」
草原で初めて出会した相手はプルンとしたスライム!では無く、マーダーウルフと言う狼だった。
名の通り殺人狼で普通は青い毛を生やすが、赤い毛だった。
俺等を囲む様に青毛のマーダーウルフが囲む。
「赤い毛の奴、変異種です!」
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