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「うん、確かにそうだね!その通りだわ!」
私も、彼女の意見に大賛成です!
「でね!
私、思い切って卒業アルバム見てみたんだ!」
と…そこで、Aさんは一呼吸すると…
「そしたら…
チャコちゃんの顔…
何と!『普段の元通りの顔に戻っていた』のよ!」
「えっ?!」
「そうなのよ!
あの…血の気の無いロウ人形みたいな顔じゃなくて…
色白ではあるけど、いつもの優しくて温かい笑顔で、にっこりと微笑んで写っていたのよ!
そしてね!その時ね!
『今まで心配かけてごめんなさい。僕はもう大丈夫。本当にありがとね』
って、声が聞こえたような気がしたの!
もちろん、空耳だったのかもしれないけど…
私には、そうは思えなかった!
きっと、あの子…
今頃、天国で幸せに暮らしているに違いないわ!」
と、その時…
不意に…
Aさんの両目から、
大粒の涙が、
あふれ出したのでした。
「良かった…。
本当に、良かった…」
「Aさん…」
私は、泣きじゃくる彼女に静かに声をかけてあげました。
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