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「今日こそは、俺が一番にお前に、おはようございますと言おうと思っていたのに」
「別に一番じゃなくてもいいです。
毎朝、専務と一緒に居られるだけで幸せです」
と笑ったが、
「また専務に戻ってるじゃないか」
と睨んだあとで、だが、まあいいか、と光一はひとり納得している。
「朝一番に、お前に、おはようというのが俺じゃなくても。
朝一番にキスするのは俺だから」
……いや、一番も二番もないですよ。
貴方以外、誰も私にキスしませんから、と頬を赤らめ思う花鈴に、光一がそっとキスしてきた。
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