10 ついに…!

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10 ついに…!

「……は……ッ」  入った。  久々だったが、綾斗は狭い穴を押し広げられながらも、ずぶりと九条を飲み込んだ。 「…………く……ッ」  九条が小さく息を発する。  S.Kujoが、僕の、中に。  ぞくぞくっと全身が震える。アルファを迎え入れて、体が狂喜していた。  自分の中を、埋められる。それはこんなに、よかっただろうか。  うれ、しい。  潤んだ目で視線を落とす。そこには、目元を歪めた九条の顔があった。  ……。  なんだか、苦しそうだ。  セックスがよくないという、マッチングで下され続けた評価が脳裏をよぎる。 「あ……だ、大丈夫……ですか……?」  薄目を開けた九条は、ネクタイのノットに指をかけて引き下げながら、唇を震わせた。 「……よすぎて……大丈夫じゃない……っ」  ずくんっ。  中が、疼く。  はしたない分泌液が、後から後からあふれ出てくる。
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