03 綾斗とプログラムの神様3

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 それでも口コミで部長の誠実さは伝わっていて、ラボシステムでは売り上げナンバーワンの営業である。  そして、この人がS.Kujoの兄でもある。  知識としては知っていたが、それを意識したことはなく、なんだか新鮮な思いだ。  部長は給湯室に置いてあるマイカップを取りながら、「ところでね」と話しかけてきた。 「白藤君には、明日、大学に行ってもらうことになったから」 「え、そうなんですか」  今週になって、綾斗は新しくデータ連携のプログラムを作ることになっていた。近くの大学で、新システムを四月から稼働させることになっていて、その新システムに既存システムからデータを送るプログラムだ。
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