04 プログラムの神様と仕事で会うことに?

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 システムのソースコードが脳裏に浮かぶ。S.Kujoの脳内イメージはそれだった。  あの神々しいソースコードの人に、自分が会う? 明日?  それからは動転して、何を話したかあまり覚えていない。「それじゃ、よろしくね」とマイカップにコーヒーを注いで去っていく部長を、ぼんやりと見送る。  S.Kujoの「S」って、「しげはる」だったんだ。  考えなければならないことは山ほどあるはずなのに、今はそれしか思い浮かばなかった。  翌日の午前中、綾斗は日野原と大学に来ていた。  大学の校舎に入り、丸テーブルと椅子が並んだ多目的スペースに入る。学生たちが自習などに使う場所のようだが、今は誰もいない。  綾斗は椅子に座り、まるで注射の順番を待つ子供のような心境で、避けがたいその時を待っていた。  S.Kujoと会える。  それは凄まじいストレスを綾斗に与えていた。  綾斗だってS.Kujoに会いたいし、話したい。少しでもいい印象を持ってほしいし、できるものなら今までの感謝を伝えたい。  昨日、仕事帰りにスーツを買いにいった。吊るしのスーツだが、今までで一番高いスーツを、セール対象じゃないのに買った。ワイシャツも買った。ネクタイも買った。靴下も買った。意味がわからないが下着も買った。勢いで菓子折まで買って帰った。そしてふと気づいた。
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