今年、二十歳になるんです……けど。【続編予告小話】

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「みんなは、何か変わったことは?まなは、何年生になったんだっけ?」 「二年生。今年から、実習とかちょっとずつ増えるんだよー」 「まな!絶対ウチから通おうね!!」 「ゆきは、またそれだ……まな?まなが楽な様にして良いんだよ。キツい時だけ泊まったって良いし」  必死なゆきと、呆れる梨香ねぇ。  二人とも私のことを思ってくれてるのは、同じ。 「ありがと。けど、お父さんが一人になっちゃうから」 「(ひさし)さんだって、きっとそうしろって言うと思うよ!うちには余ってる部屋が有るんだし、都心に近いし……まなに長距離通勤なんて、俺、絶対させないから!」 「だね。前みたいに」 「梨香姉」  梨香ねぇが何か言おうとしたのを、ゆきが半分「悪いゆき」な声で、(さえぎ)った。  多分、梨香ねぇが言おうとしたのは、前に電車ですごく嫌な目に遭って、ゆきに助けて貰った時のこと……だ。 「ごめん、ゆき」 「俺じゃ無い」  梨香ねぇが珍しく素直に謝ったのに、ゆきはぴしりと冷たかった。 「……ごめんね、まな」 「ううん。心配してくれてるって、分かってる。ありがと、梨香ねぇ」 「そうだ!まなが二年生になったってことは、二十歳になるってことだよね?」  ちょっと変な空気になっちゃったからか、ちぃちゃんが違う話を振ってくれた。    
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