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「オレたちは駒かもな」
毒を吐くようにライラが言い放つ。
「それをわかっていてもボクはきっと……」
「オレもだ」
意見が一致した。
守りたいと。
「手のかかる子どもですからね」
口調が戻った。イズが纏っていた冷気の空気が一瞬にして消え、いつもの温厚な瞳へと変わる。納得し、理解したわけじゃないが、イズなりにそれでいいと判断をした。だから冷気を払った。
「っとに手がかかりすぎだ。駒でもなんでもオレはオレのやりたいようにやる」
「強さと引き換えに守れと言われるまでもありませんよ。ボクはゼノが好きですから」
「けど、もっと強くならねえとな」
ゼノを狙う者が増えてきたのは明らかで、それに伴い強者も現れ始めた。いくら以前よりは強くなったとはいえ、このままでは守り切れないと、ライラはわずかに唇を噛む。
「約束しましたから……」
「約束は果たす。しっかり見てろよ」
二人はもっと強くなると心に誓い、手を強く握りしめ2人は天を仰ぐ。
「受けてたつぜ」
「受けてたちましょう」
どこまでも続く青に向かい、2人はハクコクジュに世界に挑戦状をたたきつけた。
◆◆ステージ1 クリア◆◆
次回予告:ステージ2『毒』
ゼノ「ライたんが死んじゃうぅぅ~」
イズ「ゼノ、口と鼻を塞がないでくださいっ」
ライラ「おまえら、俺を殺す気か~」
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