プロローグ

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天界、間界、地界の3つの世界を創造したとされる『ハクコクジュ』 それは、世界の中心にあり、核となり世界を守っていると伝えられ、良くない行いをすれば、ハクコクジュの怒りに触れ、天災が起こると言われていた。 だが、お伽話はいつしか夢物語へと変わり、ハクコクジュは世界を創造した神とだけ伝わっていった。 どこにあるのかも、姿も見たとこのないハクコクジュ。 世界を守り、その要がハクコクジュだということを、誰しもが遠い記憶に置き去りにし、遠い遠い昔話の神様になっていた。 そして、悠久の時が流れ、世界に異変が訪れ始めた。 天界では、異形な化け物が現れるようになり、地界では災害が頻繁に起こるようになっていた。 だが、地界ではそれがハクコクジュの影響だと考えられておらず、間界にはまだその影響が現れてはいなかった。 しかし、世界の異変は確実に広まりつつあり、それはハクコクジュの影響だということは、確かな事実。
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