さよならはぼくのもの

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『あなたをこんな遠くに送り出してしまったこと、恨んでいるでしょうね。でも、私たちは嬉しかった。万に一つでも、助かる道があったのだから。  どうか無茶はしないで。  無理にミッションに挑まなくてもいいのよ。  その宇宙船の操縦は、あなたの自由にできるそうです。どこか遠い別の星域まで飛ばせば、生きられる星が見つかるかもしれません。  逃げて。  そして生き延びて。  愛してるわ。誕生日おめでとう』  僕はフルスロットルで隕石の方に戻った。
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