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「獅琉お前、一日中素っ裸でいろよ。そうすりゃ嫌でも慣れんだろ」
「風邪ひくよそんなの」
そうだ、と獅琉が手のひらをポンと叩いて言った。
「潤歩、ちょっとこっち来て」
「あ?」
俺を解放した潤歩がベッドを下りて獅琉の隣に立った。何やら獅琉が耳打ちしだして、二人して顔を見合わせ笑っている。
そして──
「えぇっ……!」
突然俺の目の前で、獅琉と潤歩がキスをした。それは濃厚なものではないけれど、ニコニコ顔の獅琉が潤歩の唇に弾くようなキスを繰り返すさまはまるで本物のカップルのようだ。
「おりゃっ」
潤歩が獅琉の尻を鷲掴みにして笑う。
「相変わらずいいケツしてるよなお前。ツルツルだし」
「潤歩だってさぁ、俺より背低いけど俺より鍛えてていい体してるよ」
「それ言うなって言ってんだろ! たった一センチ差だっ!」
激昂した潤歩を宥めるように、「怒んなよ」と獅琉が「そこ」へ手を伸ばした。
「あんまり興奮すると、潤歩も鼻血出るよ」
「馬鹿野郎、そんなわけあるか」
獅琉の手が潤歩の股間を撫で回す。潤歩が穿いている革のパンツは体にフィットした作りになっているせいか、獅琉の手によって徐々に盛り上がって行く様子が傍から見ていてもはっきりと分かる。
「………」
俺は目の前の光景から目が離せなくなっていた。
「もっと気合入れて触れよ。そんなんじゃ勃つモンも勃たねえぞ」
「とか言って、俺の手ぐいぐい押し返してますけど?」
挑戦的な笑みで見つめ合いながら、二人とも少しずつ息があがっている。獅琉の指先が潤歩のファスナーを下ろした瞬間、先手を取られまいとするように──潤歩が剥き出しのままになっていた獅琉のそれを根元から握った。
「あっ……」
「油断してっからだ」
「や、ちょっと、待って。潤歩、俺が最初に……」
「うるせえ」
始めはゆっくり、段々速く──だけどまたゆっくり、と、潤歩の手は焦らすような動きで獅琉のそれを扱いている。ベッドの上でアヒル座りのままフリーズした俺は、ヒートアップする二人を止めることもできずにひたすら鼻を押さえていた。まだ血は出てないが……こんなの、時間の問題だ。
「潤歩ばっかり、ずるい……」
獅琉の指がようやく潤歩のファスナーを下ろし、パンツのボタンを外した。
「わっ」
思わず声が出てしまう。革のパンツから飛び出した潤歩のそれが、予想以上のシロモノだったからだ。
俺とは色も形も重量感も全然違う。何というか……一言で表せば「悪魔」そのもの、CGなんじゃないかと思うくらいの怪物レベルだった。
「自分で出したからには咥えてくれんだろ? トップモデル君よ」
「高いよ。一本三万」
ふふ、と笑って獅琉がその場に膝をついた。
「……ん」
まさか、本当にそんなことをするとは──
「……はあ、落ち着く。やっぱお前、天才だわ。フェラするために産まれたんじゃねえの」
「ん。……失礼だな」
潤歩が腰を揺らしながら獅琉の頭に手を置いた。潤歩のそれも凄いけど、獅琉も相当に凄い。あんなデカいモノを咥えてしまうなんて。少し苦しそうではあるものの、頬を赤くさせて男のモノを頬張る獅琉の顔は色っぽかった。
「ん、ん……潤歩、気持ちいい?」
「ああ、お前のせいでバキバキだわ」
気付けば俺は鼻を押さえていた手を、自分の股間にあてていた。顔よりもずっとそこが熱くて、引いたはずの昨日の痛みが強烈な刺激となってぶり返してくる。
獅琉の濡れた唇から洩れる水音。潤歩の荒い息使い。自分で触るだけでも普通に射精できるくらい気持ちいいのに、あんな風に激しく口でしゃぶられたら──
「は、ぁ……俺も、気持ちい……」
獅琉は潤歩のそれを愛撫しながら、自身のそれをも扱いている。「フェラチオしながらオナニー」という俺からしてみれば高度な離れ業をやってのける獅琉は、もう俺のことなんて目に入っていないようだった。
「潤歩。俺ベッド寝るから。……あれやって、お願い」
「やべえなお前、完全にスイッチ入ってるだろ」
未だ硬直したままの俺の隣に座った獅琉が、恍惚の表情でベッドに背中を倒した。
「よく見とけよ、亜利馬」
開いた獅琉の脚の間に、潤歩が腰を入れる。
「えっ、ちょ、っと……まさか、あの……」
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