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足もとに、真っ白な兎がふわふわと鎮座している。
「む、兎?」
「うさ様と言わんか」
「はぁ?お前、違うよな、今喋ったのは」
隣に座る男の肩を揺さぶるが
「お前の真ん前に居るソイツじゃね?
信じ難いが。兎喋ってもまぁおかしくねーよ。当りから外れてスッカラピンのこんな夜はさ。あぁおかしくねー。」
との言葉。
「お前完ぺきどうかしてるぜ、兎が喋るなんて世の中じゃそ~起こり得ねーよ」
「失礼な奴め。うさ様が喋りかけてやったと云うのに」
白のふわふわ、紅い目のそのものがやはり声を出している。
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