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「こんなはぐれ者の俺たちを驚かせたってな、何も出ねーぜ」
「またしても失礼なお前。類は友を呼ぶとはまさにそのとおりじゃな。幽霊扱いしおってからに」
「心臓がやばいぜ、ばくばくしてる。フィーバーの時位にな。だけどちょっとはなれてきたかもしんねー。このふわふわが喋るのにも。」
「肝っ玉が小さいのぉ、お前のほうは。
いいか、今宵は朔。お前らのような小物にも至らんこの世の滓(かす)、いや塵のような存在でも夜の在りかを感じることでき得る夜なのだぞ」
「は〜。慣れてきたらどうでもよくなって来た。俺たちはどうせそう、喋る兎が出ようが売り飛ばしてひと儲けしようとも別に思いもしねぇ塵よぉ。いや、決してクズではないがな!しかしクソつまんねえ気持ちもどうでもよくなってきたぜ」
「おいコラ。無視をするでない。うさ様を無視するでない…」
「まーよ、しっかし当たらねぇわって時にゃこんなことしてていいのかって気にゃなるがな」
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