新月

8/8
前へ
/8ページ
次へ
「こらあんまり出ろ、出ろ、とか叫んでやがったから機会を見つけて出てやったのに、最後まで失礼なやつらじゃな。今宵は朔!」 いつの間にやら雲は晴れ、 満ちながら語りかける細い月がふたりを照らす。夜空の欠けた窓のようなそれに背を向けてふたりは歩きだすのだった。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加