序章

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序章

所謂BL、ボーイズラブ。 僕はただただゲイで、腐男子なだけ。 いっつも思うことがある。 BLって少女漫画すぎない? 好き好んで読む僕も僕だけど、少女漫画だよね。 可愛い男ばっかり出てくる。 別に僕は可愛くはない。なぁーんて言ってる主人公に限って超可愛い総受け。 綺麗系か可愛い系かのほぼ二択。 普通受けとかいってても結局可愛いって言われてイラストも可愛い。 平凡に目と耳と鼻があって別にパッとしない顔な僕には関係ない世界。 というかなんだったら目は細いし鼻の穴はデカイしあえて言うなればちょっと太ってる。ちょっとだけどね。デブかと言われると否定できないけど納得いかないくらいの。 所謂小太り。背は低くはない。でも高くもない。 筋肉だけはつきにくい体質でここだけはBLの受けと一緒。 でもありがたくなんかない。 ここまででわかると思うけど、僕はネコだ。 変態か否かと聞かれると普通としか言いようのない男女ともにモテない(女の子にモテても困るけどね)つまらない男子。 中学でゲイだと自覚した。今は高校生。 細い目が可愛いのは痩せてる場合だし、まずモテない。 友達はいるけれど別段何かあるわけではなく中の下。 人気者に愛され……なんてのはなく、外に彼女がいる奴がトップだし。 そんなわけで高校生活ももう二年目突入。 処女はいつか捨てられるかな。 喘ぎ声なんて出せないし出ない。 可愛い声なんかでないしダミ声。 ネガティブなのは諦めて。 明日の英語の予習でもして寝よう。
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