クリスマスデート

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「……わかった、帰ろ!その方がいい?」 帰りたくない。 本当はもっと、聞いて欲しかった。 なぜ泣いてるのか。 説明して欲しかった。 なぜ優しくしてくれるのか。 渋谷にとって僕はなんなのか。 だから首を振った。 いつもそこまで反対とかの意見は言わないけれど、聞きたかった。 「えー……っと」 やべえ、どーすればいいんだ?という声がモロに聞こえてこそうな顔つきで渋谷が僕を見る。 「帰った方が、いいんじゃない?大丈夫?」 気遣ってくれてるのもわかる。 でも、狼狽えてるのもわかった。 「聞きたいことがあってさ、聞いてもいい?」 渋谷は、なんて、返事をするんだろう。
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