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目を覚ますと朝だった。
やばい、約束に遅刻する……ああ、そうだった。
喧嘩別れしたんだった。
……喧嘩！！！
スマホ！！！！！！
返事！
あわてて僕の下敷きになっていた気の毒なスマホを救出する。
背中が痛い。
メッセージアプリを起動する前に通知画面に言葉があふれる。
指紋認証はうまくいかずパスワードは打ち間違える。
いやいや、こんなんで手間取りたくないの。
さっさとしろや。
自分を叱咤激励、何とかアプリを起動、グループトークの画面を開き遡る。
四谷、頼むから大量にスタンプを送信しないでくれ。
何だこの変な動きの生き物は。
気になるじゃないか。
いやいやこれカワウソかよ。
好き過ぎかよ。
いや、こんなん考える暇ねーんだわ馬鹿野郎。
……結局、個人メッセージで送るわって書いてあった。
なんだったんだこの時間。
早稲田と落合に関しては個人メッセージで会話してくれ。
面白いから暇なときは楽しいんだけど、二人だけで通知35件ってやばくない？
待ってこれ、途中で個人のほうにいくわって書いてある。
てことは後半のスタンプの会話は全部四谷の一人劇場かよ。
嘘だろ。
いや、これも暇なときは楽しいんだけど。
うーん。
まあいいか。
ドキドキしながら落合との個人メッセージを開く。
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