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「あーじゃあ教えよっか?」
「マジ?サンキュ、したら迎えに行くわ」
「じゃ、あとでメッセージで送るわ」
渋谷が笑う音が機械越しにかすかにする。
エロい、と思ったのは内緒にしなくては。
「うん、まあ。じゃあまた11時?」
「おけ、それで」
デートの約束が確実なものになった。
うん、ニマニマしてしまう。
いや、うん。だって、ね?
嬉しいじゃん、やっぱり。
「じゃあ、3日にね」
「うん」
通話を切るのを待ってから、ふうーとため息をつく。
あーー疲れた。朝だけど。
なんでだろ。
すごいドキドキしてたからかな。
あーでも楽しみ。
今度は、余計なことは考えまい。
無意識に早くなっていた心臓がだんだんと落ち着いてくる。
ホッとしてお腹がすいた。
ご飯でも食べよう。
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