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ええええええ。
どうしよう、好きな人に告白されました。
……少女漫画かBLかよ!
どうしよう、ええと、どうすれば。
予想できていたような気もする告白にやっぱり驚いています。
なんだろう、パニック。
嬉しすぎて。
「あーーごめん!!忘れていーよ」
渋谷が何を勘違いしたのか慌て始める、
謝んなよ。
男が男を好きなのが、悪いってことですか?
そんなわけねーじゃん。
「謝んないでよ」
思いのほか低い声が出て何となく焦る。
別に、悪いわけじゃないのにね。
渋谷がびっくりしたようにこっちを見る。
「嬉しいんだから。でも……ほんと?」
渋谷が豆鉄砲を食らった鳩のような顔をする。
そんなに意外なのか?
「本当に決まってんじゃん!!」
食いつくように勢いよく僕に叫ぶ。
「恋愛的な意味で?」
念のため、ね。
だって、怖いじゃん。
「もちろん」
僕は、それを聞いてやっと少し安堵した。
だから言うつもりなんて一生なかったセリフを言うことにした。
「僕も好きだよ、渋谷」
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