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いつもと変わらない朝が来てしまった。
平日だから学校に行かなくてはならない。
僕の都合で休みにもならないし、何かが変わるわけでもない。
この世界はとても残酷に回り続けている。
僕は、ノロノロと目を開き支度を始めた。
制服のシャツにため息と共にけして細くはない体を押し込み、ズボンに足を通す。
ああ、ダメだな。
何も考えてはいけない。
こういう日に何か考えてもいいことはない。
スマホは充電していないので沈黙を決め込んでいる。
しばらく充電したくない。
そう思ってからそもそも同じクラスだったと思い出す。
やばい、とてもよろしくない状態。
うーん、まあいいか。
開き直れば、案外。
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