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三時間目になって、急に思い出した。
やばい。明日渋谷の誕生日じゃん!!!!!
間に合わない。
やば、どうしよ、え、何をあげよう!?
そもそもなぜ思い出せなかったんだ!
僕のバカ!
本当にどうしようもない、肝心なことを忘れちゃってるんだから。
何をあげられる?
僕は渋谷に、何をあげられるんだろう。
何が欲しいんだろう。
一瞬浮かんだ“カラダ”という言葉には見なかったフリをする。
流石に処女とか重いし、そもそも準備とか知識とか以前にそんな勇気もそれを拒絶されたときへの覚悟も持ち合わせていない。
ファーストキス?
いやいや、それはないだろ。
そこまでの価値はないし、第一渋谷のそういう欲が僕に向かうって保証もない。
BLに影響を受けすぎだ。
BLなら恥じらいながらも僕がプレゼントだよ♡でいけるのかもしれないけれど。
流石に現実じゃイタいわ。
何が欲しいんだろうな。
物は、買おうと思えば買えるけど、それでいいんだろうか。
もう諦めて、明日本人に聞こう。
そう決意し、ほっとする頃に三時間目は終わった。
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