ハッピーエンドの定義(最終話)*

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僕が煽ると、さらに耳まで真っ赤になった渋谷が僕をまじまじと見る。 「なっ、……いいの?」 「当たり前、じゃん」 だんだん羞恥心が出てきて、先ほどの勇ましさが消えそうになる。 「ふーん、余裕なの?悔しいなぁ」 渋谷が仰向けになった僕にキスをしてくる。 浅いキス。 触れるだけのキス。 それだけじゃなくて、もっとくれよ。 ……全部。 「もっと」 今度はこちらから渋谷の唇を奪いに行く。 下手だけど、もっともっとと深く欲しがるキス。 「っは、エロ……」 ……頰が、熱くなる感じがする。 エロいって思ってもらえたことに嬉しさがこみ上げる。 「可愛い、」 乱れた呼吸の音が部屋に響く。 二人分。 「っぁ、ふ、んんっ」 「は、……勃ってる」 渋谷がいきなり、僕のモノに触れてくる。 「っぁあ」 確認した渋谷のも勃っていて、余計嬉しくなる。 そっとさすられて、どんどん硬くなっていく自分のモノ。 それを感じて、羞恥心で消えたいような、もっとやって欲しいような、なんとも言えない激しい情動が沸き立って、居ても立ってもいられなくなる。 「渋谷、の、も…!」 触らせて。 手を伸ばして触れる。 僕で、興奮した渋谷のモノ。 大好きな、渋谷のモノ。 愛おしくて、嬉しくて、恐る恐る触れ、撫でる。 「っは、脱いで、下……」 渋谷に言われて、そのまま素直にもぞもぞと脱ごうとすると、渋谷がズボンをパンツごと手をかけて一息に脱がせてきた。 「渋谷も」 「うん」 渋谷があっという間に脱ぎ捨てて、僕を見る。 熱の篭った目。 思わず、ぞくりとした。
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