おまけ4 ダブルデート!!

16/21
前へ
/283ページ
次へ
そのあともわいわいといろんなアトラクションに乗った。 そ、乗った。 日が暮れ始めて、そろそろかなとお互い思い始めたそんな頃。 最後になった。 だから、最初に上野に言われた通り、お化け屋敷に向かうことになった。 僕はわくわくるんるんで歩く。 その横を歩く翔の顔は心なしか浮かない。 ふふ、苦手なのかな。 だったらいいな。 ちょっと、可愛くない? きゃーって抱きつかれたい……とか思っちゃうw いや、それはないんだろうな……。 だってあいつ、いつも格好いいじゃん。 ……ね? なさそうでしょ? 今日ほぼずっと繋いでいる手をぎゅっと握ってみるとぎゅうと握り返される。 「危ない」 上野の声がして振り返ると、桃子ちゃんが上野に腰を引き寄せられているのを目撃してしまった。 少女マンガか何かのワンシーンのようで、見事な美男美女カップルっぷりにもはや感心してしまう。 どうも桃子ちゃんが他の人にぶつかられそうになったらしい。 ちょっといいななんて思ってしまう。 まぁ、ぶつかられるのは嫌だけど笑。 なぁんてふざけたことを考えていると僕の腰を翔がそっと引き寄せた。 何事かとそちらを見やると、にやっと翔が笑った。 「して欲しかったんでしょ?」 「……っ」 なにこの人ー! 惚れそう、いやもうベタ惚れだけどさ。 もー。 ドキドキしちゃうじゃんか。もう。 好きだわ。 馬鹿野郎。
/283ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1540人が本棚に入れています
本棚に追加